サヨリは、細長い体型をして上顎と比べて下顎が突出しているのが特徴です。
海藻が繁茂している岩礁に多く生息して群れで回遊しています。
動物プランクトンが餌の中心となり、春から夏にかけて産卵します。
寿命は2年ほどで、名称の由来は多く集まるという意味の『沢寄り』と言われています。
サヨリは胃を持たないため、食べたものを食いだめすることはありません。
主な産地は、千葉県・石川県・広島県などですが、漁獲される量が多くないため、
高級魚として取り扱われることは多い。
また、大型のものはカンヌキと呼ばれていて、超高級魚とされています。
主に割烹料理で用いられ、鮮魚の状態で見かけることは多くありません。
鮮度が良いものは、クチバシの前部が赤くなっていて、触ってみると硬いのが特徴。
サヨリが漁獲されるのは春から秋で、旬は3月から5月。
この時期は脂が乗っていて、さまざまな形で賞味されます。
あまりクセのない味わいで独特の風味があり、刺身でも、ゆでても、美味しく味わうことができます。
鱗が取りやすかったり、皮が剥がしやすかったり、調理する際の負担が小さくなっています。
日本全国で食べられている魚で、食べ方によって味わいが変わります。
この機会にご賞味下さい。