知ってる人は寿司通かも?寿司屋の出世魚たち
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こんにちは!
季節もすでに冬を迎えかけている今日この頃、一年が経つのは早いですね。
人間の世界では年が経てば学校や会社、立場が変わって出世していきます。
実はお魚の世界でも、出世をする魚がいること、皆さんはご存知でしたか?
今回紹介するのはお寿司屋さんでも見れるいろんな「出世魚」です。
名前が多すぎ、「ブリ」
「ブリ」「ハマチ」や「メジロ」という魚がいますが、実はこれら全く同じ魚のことを言っています。
「なんで同じ魚なのに名前が違うんだ?」と思うかもしれません。
出世魚の名前の違いは主にその大きさによって変わります。
「ブリ」の場合であれば、
モジャコ→ワカナ→ツバス・ヤズ→ハマチ→メジロ→ブリ
という順番に変わります。
ただ、この「ブリ」、実は地方によっても名前が変わるのです。
先ほどのは関西の呼び方でしたが、
関東では
モジャコ→ワカシイナダ→ワラサ→ブリ
北陸地方では
コゾクラ→フクラギ→ガンド→ブリ
と変わったりします。
魚の世界でも出世の仕方は多様なんでしょうか、これだけ名前があると漁師や板前も大変です。
出世しない出世魚「コハダ」
「コハダ」も出世魚としてよく知られている魚です。
シンコ→コハダ→なかみず→コノシロ
と成長するこの魚ですが、実は出世魚なんですが出世魚ではありません。
「どういうこと?」と思われるでしょうが、
実はこの魚出世すればするほど価値が下がってしまうのです。
「コハダ」の稚魚、シンコは高ければ1キロ5万円で競り落とされたりもする高級魚であるのですが、
「なかみず」や「コノシロ」はとても安く手に入ります。
「なかみず」「コノシロ」はお寿司屋さんでもほぼ見ません、
美味しくないかといえばそうではなく、日本国内でほぼ獲れないことが大きな要因みたいです。
お寿司にして食べる文化そのものはまだあるので、もしかしたら食べる機会がある…かもしれません。
出世したはずなのに何故か出世できてない「コハダ」
お寿司屋さんで見かけたら是非美味しく食べてあげてください。
実は出世魚「スズキ」
「スズキ」も実はセイゴ→フッコ→スズキ→オオタロウと名前が変わる出世魚です。
「スズキ」の稚魚であるセイゴは一時期あまりにもたくさん獲れるので
学校の給食メニューにもなったというほどたくさん獲れる魚です。
海のブラックバスという意味で「シーバス」という異名も持つスズキ、
魚の中ではとくに大きく成長します。
「セイゴ」の大きさがおよそ20cm〜30cmであるのに対して、オオタロウは100cm以上の個体を指します。
値段などもそうですが、まさしく大きく成長する「出世魚」と言った感じがしますね。
まとめ
こうした「出世魚」はもちろん漁師が呼びやすいように名前がつけられたのは最初ですが、
今では「大きく成長する、出世する」などの意味を縁起物として捉えられることもあります。
2017年もそろそろ終わりに近づいています。
来年2018年の成長を祈願して、一度こうした「出世魚」を食べてみるのは如何でしょうか!