豊洲市場店
2016/6/20
イワシというのは複数の小魚を総称したもので、日本においてはマイワシ・ウルメイワシ・カタクチイワシという3種類を指しています。
日本以外の国でも漁獲されていて、世界的にはこれらの近縁種も含められています。陸揚げしたときに弱りやすく、腐りやすいということ、漢字では魚へんに弱いという表記がなされるようになったといわれている魚です。マイワシやカタクチイワシは沿岸部を中心に広く分布していますが、ウルメイワシは温かい海を好むため南日本を中心に分布しています。
旬は6月頃から初冬にかけての時期で、丸々と太っているもの、目が澄んでいるものなどを選ぶのがよいです。優れた遊泳能力を持っていて、群れで行動しているのが特徴となっています。体長は成魚でも10cmから30cmくらいで、プランクトンを食べている魚です。
鮮度落ちが早く品温の管理を厳しくしなければ、すぐエラが赤く変色してきます。 旬のイワシは刺身にするとトロっと脂の乗った味わいで非常に美味です。
DHA・EPAといった不飽和脂肪酸を豊富に含んでいて、栄養価が高い点に注目が集まっていますが、プリン体を大量に含んでいるため人によっては摂取を控えなければなりません。
生活習慣病の予防にもつながるとされるイワシを、この機会にご賞味ください。
2016/6/13
アジ類の中で、特に高級なものとして取り扱われている海水魚はシマアジです。体長が1メートルを超える大型で、亜熱帯や温帯の海域に生息している魚です。体に縦の縞があるということや、伊豆諸島のような島で漁獲されることが多いということが、名称の由来となっています。
オオカミ・コセアジ・カツオアジ・ヒラアジなど、地域によって呼び方が異なっているのが特徴です。熱帯海域には生息しておらず、日本の沿岸では新潟県以南や岩手県南部以南に生息しています。12月から3月頃にかけて産卵しますが、食べる旬としては夏から秋にかけての時期です。
シマアジは一年を通して釣りの対象となっていますが、一般に流通しているのは養殖されたものが中心です。あまり口が強くないため、ゆっくりと丁寧に釣り上げる必要があります。天然のものよりも養殖のものの方が脂が乗っていて美味しいとも言われているのですが、身の締まり具合に関しては天然の方が優れています。
天然ものの場合は1尾で1万円を超えるものもあり、養殖ものでも1キロ2,000円ほどとなる高級魚です。美味しいものを見分けるには、澄んだ目をしているかどうか、身体にハリがあるかどうかを見るようにします。色がくすんでしまっているものは、あまり美味しくありません。
マダイのような上品ななかに、アジ独特の背の青い魚の旨みが含まれています。また、マダイと比べても、シマアジの方がビタミン類が多く含まれます。口の中に入れた時のコリコリとした食感といい、甘みや脂も上質で、まったくクセがありません。ぜひ、この機会にご賞味ください。
2016/6/6
水ダコは、オオダコと呼ばれることもある軟体動物の一種で、タコとしては世界最大といわれています。主な生息場所は北太平洋ですが、日本においては東北地方以北に広く分布しているタコです。一般的なもので体長は3メートルから5メートルほど、体重は10kgから50kgほどになり、最大記録としては9メートル・272kgに達したものもいます。
タコというとマダコを思い浮かべることが多いですが、マダコと比べて水っぽい身をしていることから水ダコと呼ばれるようになったとされています。水っぽいというと、味が良くない印象を受けてしまいますが、刺身にして食べると独特の歯ざわりがあって非常に美味しいです。産卵期は初冬で、この時期が美味しく食べられる旬でもあります。体長が大きいため、生で流通する際は足だけになっていることが多いです。当店では北海道産になります。
足を薄くそぎ切りにした刺身は水ダコ料理の定番になっています。マダコのように旨味はないが食感・柔らかさで人気があり、刺身が苦手な人でも美味しく食べることができます。低脂肪なので、ダイエットをしている人の食事にも適しています。この機会に、ぜひともご賞味ください。
2016/6/3
つきぢ神楽寿司は創業13年、活気溢れる築地で3店舗営業中。
新店舗の豊洲店、両国店オープンのため板前さん大募集中です!
当社は、江戸前の伝統の赤酢を使用した寿司屋です。
多くの高級食材や旬の食材を使ってお客様に極上の寿司を提供してきました。
私達が目指すのは伝統を引き継ぐ美味しい寿司。
もちろんネタもですが、赤酢や醤油、接客も気を使い
一貫一貫心を込めて握り、お客様に楽しんでもらう。
そんな粋な寿司屋です。
未経験者の方は、基礎から応用までしっかりと研修!
経験者の方もこれまでの経験に加え、更なるスキルアップを!
求人情報については、お気軽にお問い合わせくださいませ。
詳しくは、採用ページ(https://tukijikagura.jp/recruit/)をご覧ください。
2016/5/30
金目鯛は海水魚の一種で、北海道釧路沖以南で多く見られ鯛とは違う種類になります。生息しているのは水深100メートルから800メートルで、太平洋・地中海・インド洋など世界の各地で見ることができます。さまざまな種類がいますが、食用となっているのは3種類になります。食用の3種類のうち、フウセンキンメという種類は流通量が多くないため、キンメダイ・ナンヨウキンメの2種類が多く流通しています。昔はローカルな魚とされていたのですが、いろいろな食べ方をすることができることで注目されるようになり、海外から輸入されることが多くなりました。国産のものや冷凍のものは高級魚として取り扱われており、一般的なスーパーでは輸入ものが出回っています。
日本で多く漁獲されているのは下田港ですが、大島の近辺で漁獲されるものは高級な金目鯛として扱われます。7月から10月頃が産卵期で、12月から2月頃の寒い時期が旬となっています。新鮮なものを選ぶには、触ってみたときの感触が硬いもの、赤色が強めのもの、澄んだ目をしているものを選ぶようにします。
身体にはトゲや突起などがなくて下ろしやすいことや、脂が全体に混在していて、強い甘みを持っているのが特徴です。鮮度がいいと赤みがかった白身で、脂があると時間が経つと白濁します。まったくクセがなく全体に脂が混在して脂から来る甘みが強いと言われています。
金目鯛のお刺身は、ほどよく繊維質でとろりとしていながら食感があります。皮付きのまま皮霜造りにしてもよく非常に美味です。当店では炙りでの提供になります。また、しゃぶしゃぶなどの鍋に入れたり、ソテーにしたりすることができますが、煮もの・汁ものにしても非常に合います。
この機会に、ぜひともご賞味ください。
2016/5/23
高級食材の1つとして知られているものには、うにが挙げられます。
うにというと生のまま食べるのが美味しいとされていますが、1種類ではなく大きく2つの種類に分けられていて、板うに・塩水うにがあります。一般に市販されている板うには、型崩れを防止するためのミョウバンという食品添加物が使用されていて、うにの持っている新鮮さや甘みが失われてしまう難点がありました。
そこで注目されるようになってきたのが、ミョウバンを使用することなく、塩水によって型崩れを防止している塩水うにになります。ここで使用されている塩水は、濃度が海水と同じになるように作られているため、新鮮さを維持しやすくなります。濡れている状態で販売されていると、どうしても見た目の印象は悪くなってしまうのですが、優れた味わいを維持しているのが特徴です。
生のうにが高級食材になっているのは、鮮度のよい状態を維持するのが難しいためです。
うにを食べるのが好きな人でも、ミョウバンが使われていることで出てくるエグミは苦手だという人は少なくありません。本当に美味しいうにを堪能したいのであれば、やはり塩水うにを食べてみるのが一番です。
適度に醤油をつけて食べることが多いですが、そのままの状態で食べても楽しむことができます。
うに本来の深い味わいと甘み、磯の風味が口の中に広がります。
もちろん、ほんの少し醤油をたらして食べても美味しいです。
近年、人気が高まっているのも、この味の良さが一番の理由となっています。
また、一般的となっている板うにばかり食べている人は、その柔らかさに驚くことでしょう。
この機会に、ぜひともご賞味ください。
2016/5/16
ふじつぼは、味がカニミソのようだということで、珍味として人気を集めるようになっています。
一見すると食べられるものではないように思えるのですが、青森県などでは多く食べられてきた食材です。
ただ、大量に捕獲されるようになってきたことで量が激減してしまい、高級料亭などで食べられる高級食材となっています。ふじつぼは独特の甘みを持っていて、口に入れるととろける舌触りを楽しむことができるのが特徴です。
岩場でよく見られるふじつぼは、軟体動物の一種だと考えられていましたが、特に注目を集める存在ではありませんでした。しかし、研究が進められてきた結果、軟体動物ではなく甲殻類の一種だということが分かってきました。
また、注目されているのは味の良さだけではなく、磯の風味を感じることができる点も魅力となっています。
数ミリから数センチという大きさで、一般的な甲殻類とは異なり固着生活をしているのですが、雌雄同体であるため生殖が可能です。養殖しているホタテに付着したりするため、邪魔者扱いされていたこともありました。
ふじつぼを一度も食べたことのない人は、どのように食べればよいか分からず、悩んでしまうことが多いです。
しかし、意外と調理の方法は難しくないので、茹でたりして手軽に味わうことができます。
新鮮な状態であれば、刺身にして食べることもあるのです。
嫌な臭みも少なく、柔らかさ・まろやかさを楽しめます。
この機会に、ぜひともご賞味ください。
2016/5/9
ハマグリは、北海道の南部から九州地方まで幅広い地域で生息している二枚貝です。
文様などによって、ミミシロガイ・アブラガイ・アヤハマグリなど、さまざまな名称のものがあるのが特徴です。
珪藻類や有機物などを食べていて、5月から10月にかけての時期が産卵期となっています。
日本国内には2種類がありますが、それ以外は中国・台湾・東南アジアなどからの輸入に頼っています。
バチと呼ばれる外洋性のものは、少しランクが落ちるものとして取り扱われてきましたが、次第に高級品として取り扱われるようになりました。ひな祭りなどのお祝いの場面で多く利用されていて、主に食用となっています。
ハマグリの値段は、主に大きさによって決まっているため、比較的小ぶりな種類のものは安い値段で取引されています。生きているものを選ぶのが原則ですが、その中で美味しいものを選ぶポイントは、表面がぬめっていて光沢があるかどうかです。汁・鍋に入れたり、蒸したり焼いたりする方法で調理されていますが、握りでも多く用いられています。
ハマグリの握りは、江戸前握りの中でも仕事が要求されるネタのひとつで、美味しく作るには本格的な技術が必要になります。まずは、しっかりと洗って、ぬめりを取ることから始めます。そして、酒を入れた鍋を沸騰させて、蓋をして数分間蒸します。貝を開く際は、中身を傷つけないように丁寧にナイフを入れるのがポイントです。
神楽寿司では近海地のモノ、千葉・茨城産のハマグリをお薦めとしてはおつまみで『焼きハマグリ 』 握りで『 炙り 』でご提供致します。
濃厚な貝の香りと旨味が特長で、ほどよくやわらかいけれど味がしっかりあります。
また、はまぐりは体に良くて、お酒との相性も最高です!
是非、この機会にご賞味下さい。
2016/5/2
ボタン海老は、体長が20cmくらいのエビの一種で、橙赤色の体に赤い斑点が見られることが名前の由来となっています。大きな特徴としては、内臓が殻から透けて見えていることが挙げられます。日本海には生息しておらず、北海道の内浦湾から土佐湾辺りにかけての深海に生息しています。
漁獲されるのは10月から5月にかけての時期で、底引き網漁という方法を用いて漁獲します。直径2.7mm前後という小さな卵を産卵しますが、雄性先熟という特殊なタイプなので、途中でオスからメスへと性転換するのです。富山湾で漁獲されているトヤマエビの地方名が「ボタンエビ」なので、混同されることがありますが、別の種類なので注意が必要になります。
ボタン海老は、甘みのある肉質が特徴的で、卵・エビ味噌なども食用になっていますよ。主に刺身や寿司のネタとして食されている魚ですが、あまり漁獲量が多くないため、高級魚として取り扱われています。日本において生で食べられているさまざまなエビの中で、最も高級なものなのです。
魚を食べる際は、どの時期が旬なのかが気になるものですね。ボタン海老の場合は産卵期や抱卵期が長くなっているため旬ははっきりしていませんが、漁獲される主な時期である秋から春にかけてが旬だというのが基本的な考え方になっています。
この機会にぜひともご賞味ください。
2016/4/25
たいていの人は、牡蠣というと広島県産のものを思い浮かべるものでしょう。
しかし、美味しく食べることができるのは広島県産出のものばかりではないのです。
たとえば、岩手県産のものも独特の味わいがあって、注目を集めるようになっています。
とりわけ美味しいのは、真っ白くて大きな身があります。
岩手県では、牡蠣の食べ放題のお店があったりして、非常に高い人気があります。
実際にお店を訪れてみると、「かきくけこ~」という掛け声を耳にすることがあるのですが、これは「牡蠣を食うから来なさい」といった意味だと考えられています。
養殖が盛んに行われている漁場には、三陸リアス海岸の中心に位置する広田湾の漁場があります。
岩手県産では、赤崎産のものがよく知られているのですが、広田湾産のものは赤崎産のものよりも高値で取引されることが多いんですよ。しっかりとした身がついていて、噛み応え・食べ応えを感じることができるものは、多くの人々の間で愛されてきました。
さまざまな地域で採れるので、1つの地域のものばかりを食べるのではなく、複数の地域のものを食べ比べてみるようにしましょう。美味しいという点はどこでも同じですが、地域ごとに違いが出てくる部分もあるのです。高級感のあるものは高値で取引されていることが多いですが、手頃な価格で食べられるものも少なくありません。濃厚な旨みを持っていて、栄養面でもミネラル分が多い食材です。海のミルクと呼ばれるほど、食べることのメリットも多いです。
できるだけ新鮮な状態で味わう方がよいですよ。
是非、この機会にご賞味下さい。