築地新館
2015/9/14
秋の味覚の代表的な鮮魚と言えば秋刀魚(さんま)
秋刀魚は、夏から秋にかけて日本沿岸を北から南へと下ってきます。
8月頃から北海道で獲れはじめ、9月頃には三陸沖、10月頃には千葉銚子沖、
11月になると和歌山で獲れるようになります。
秋刀魚の脂がのっていて美味しいのは、北の海から南下をはじめる秋なので秋が旬と言われます。
一番脂ののっている時期は、9月初旬から10月末までになります。
秋に食べられる秋刀魚は夏の疲れが残る時期に「秋刀魚を食べると元気になる」と
言われるほど高い栄養価が確認されています。
青魚に多く含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)は、
血液をサラサラにして血栓を予防することができます。
これにより動脈硬化、脳閉塞、心筋梗塞など
生活習慣病を予防することができると言われています。
他にも良質なタンパク質や精神を安定させたり貧血予防にもなるビタミンB2。
眼精疲労やガン予防にも効くビタミンAも豊富に含まれています。
秋の味覚の代表とも呼ばれる「秋刀魚」を是非ご賞味下さい!
2015/9/7
秋のわずかな時期だけが旬と言われる「生いくら」を入荷しました。
イクラはサケの魚卵。筋子の卵巣膜を取り除き、産卵前の熟した卵を1粒ずつに分けたものを特に指して呼ばれます。
バラ子とも呼ばれ、一般的には加熱加工せず、塩漬けや醤油漬けにして食べられます。
普段入手できるイクラの多くは、この時期に獲れたものを1年分醤油漬けにして保管してある冷凍ものになります。
新鮮な状態で「生いくら」として市場に出回るのは、北海道など北国にお住まいでなければ、
9月~10月で1年の中でも秋の限られた時期と言われております。
獲れたての鮭からさらに厳選された築地の「生いくら」は、濃厚さの足りない未熟でも、
表皮が硬すぎる完熟でもなく、寿司職人の手によって最高の状態で提供されます。
サケの卵は、不飽和脂肪酸や必須アミノ酸、ビタミンが豊富です。
その中でもEPAやDHAはサプリメントに匹敵すると云っても過言ではありません。
新鮮で濃厚な旨みと食感を是非ご賞味下さい!
2015/8/31
カワハギ(皮剥)は、フグ目・カワハギ科に分類される魚です。
暖海系の魚で日本各地の沿岸から東シナ海にかけての磯や岩礁地帯に棲息しています。
旬は、肝が膨れる秋~冬にかけてと言われています。
ウロコが無いかわりに皮が非常に堅くザラザラしており、
皮を剥でから料理するところからカワハギの名が付いたようです。
カワハギの仲間は種類も多く約24属100種もいると言われていますが、
食用となるのはカワハギとウマヅラハギの二種だけです。
きわめて淡白な白身の魚で、その刺身はフグにもたとえられる美味しさです。
刺身は薄作りにすると上品な透き通るような身で、ほどよい歯ごたえと甘味があるのが特徴です。
また、カワハギの美味さを左右するのは肝であり、旬の季節には肝にたっぷりと脂が乗っています。
ビタミンB6やビタミンDが含まれていることから、骨を強くしたり糖尿病を予防する効果が期待されます。
IPA(EPA)やDHAは血栓予防効果、脳機能の活性化、アレルギー症状の緩和等といった効果もあります。
これから旬を迎えるカワハギ(皮剥)を是非ご賞味下さい!
2015/8/24
春から初夏に産卵期のある真牡蠣が秋から入荷してきて春に終了するのに対して、
産卵期が長く味が落ちない岩牡蠣は春から秋口までが入荷されます。
また、岩牡蠣は別名「夏牡蠣」とも呼ばれ、夏の時期が旬になります。
真牡蠣に比べ、岩牡蠣は分厚く大きな殻に覆われています。
海底深くに育つため、過酷な環境に耐えられるよう殻が分厚くなったと言われています。
岩ガキはビタミンA、B1、B2、B12と鉄、タウリン、グリコーゲン、DHA、EPA、
カルシウムなどの栄養素を多く含み、夏バテ防止やコレステロールを下げる働きがあります。
また、タウリンを非常に多く含んでおり、
乳酸の増加を防ぎ、スタミナ増強、疲労回復に効果があります。
胆汁酸の分泌を促し、コレステロールの上昇を抑える作用や、
眼の疲れや、視力の衰えを回復する効果もあります。
豊富な栄養素を含んでいる事から、岩牡蠣は海のミルクと呼ばれています。
夏に楽しめる岩牡蠣は、粒が大きくプリプリして濃厚な味です。
今しか出会えない貴重な旬の味覚、ぜひご堪能ください!
2015/8/17
「獺祭」は、山口県にある旭酒造が醸している世界に誇る日本酒です。
旭酒造の所在地である獺越の地名の由来は
「川上村に古い獺がいて子供を化かして当村まで追越してきた」ので
獺越と称するようになったといわれており、この地名から一字をとって銘柄を「獺祭」と命名されています。
獺祭の言葉の意味は、獺が捕らえた魚を岸に並べてまるで祭りをするように見えるところから、
詩や文をつくる時多くの参考資料等を広げちらす事をさします。
「酔うため、売るための酒でなく、味わう酒を求めて。」という信念に基づき作られています。
獺祭磨き二割三分は、お酒は最初は25%の歩留まり精米歩合を純米大吟醸として計画されました。
社員総出で栽培した自社保有田の山田錦の稲穂を見ながら、
「これで日本最高の精米歩合の酒を造ろう」と思い立ったのが最初のきっかけです。
精米時間は7日間×24時間、都合168時間かかり、今もほとんど変わりません。
全ての努力はこのお酒を飲んでいただけるお客様に、
この最高峰の米の磨きにふさわしい満足をお届けするためにあります。
獺祭磨き二割三分に表面的な美味しさも勿論求めますが、
深いところで様々な表情を見せる、そんな奥深い美味しさを求めて努力しています。
日本一と噂される米の磨きの高い獺祭は、国内だけの評価ではなく、
ヨーロッパでもっとも権威ある食品コンクールとされるモンド・セレクションの金賞を受賞しています。
華やかな上立ち香と、芳醇な味、濃密な含み香、全体を引き締める程よい酸、
これらが渾然一体となりバランスの良さを見せながらのどにすべりおりていった後は
爽やかな後口の切れを見せ、そこから長く続く余韻があります。
どうぞ、ゆっくり飲んでください、ゆっくり楽しんでください。
獺祭磨き二割三分は、様々な表情と魅力を貴方に見せてくれることと思います。
美味しいお酒と共に、お寿司やお刺身もお楽しみ下さい。
数量に限りがありますのでお早めに!